UnAngband概要

どっかのk氏から要請されたので書く。エロス。

UnAngbandはAngbandのバリアントです。Unnamed Angbandです。名称未設定です。

まず、職業。
全ての領域の魔法をほとんど使えるけど弱過ぎて困るシャーマンや、歌集(楽器を装備すると強くなるらしい)を扱う吟遊詩人などの新職業が追加されてます。で、特徴的なのが全職業で選択できるスタイルなるサブクラスです。たとえば戦士なら二刀流(できるんです)のスタイルを選べば、武器を2つ装備した場合にACにボーナスが入ります(たぶん)。魔法使いなら特定の魔法書の扱いに特化したり、レンジャーなら弓に特化させることができます。ついでに職業とスタイルの組み合わせによって職業名が変化し、たとえば二刀流の盗賊はなぜか名前がニンジャになります。まあ、職業によってはほとんどオマケですが。

種族ですが、最新の日本語版の0.5.5では特筆することはありません。本家の0.6.xでは森エルフやジャイアントなどが追加されているようですが、うちの環境では動きません。orz。

次に魔法。
Angbandの魔法書や祈祷書を修正したもののほか、新たに計130(ヘルプによる)の魔法を収録した多数の魔法書、新領域の歌集が登場します。メイジの呪文書には氷の呪文書や炎の呪文書、錬金術の呪文書やルーンの呪文書など呪文書によって特徴的な魔法が追加されています。トラップを通路に設置して敵を足止めしたり、ファイアウォールを通路に撃ち込んで敵を閉じ込めたりとなかなか楽しいです。呪文書は26冊、祈祷書は15冊、歌集は12冊存在します。

そいでもって、モンスター。
500以上のユニーク(でもないかもしれんが)なモンスターが追加されています。たとえばドラゴン。シルバードラゴンやカッパードラゴン、さらにサファイアやルビー、アメジストなどの宝石系のドラゴン、果ては銀河ワイアームなどの大袈裟な連中まで登場します。これらのドラゴンは、序盤のものでも上位属性のいやらしーブレスを吐いてきます。もちろん他のモンスターのバリエーションも大幅に追加されています(そしてどいつもこいつもいやらしい)。
J.R.R.トールキンの作品に登場するユニークモンスターも多数登場。

ダンジョン。
初期オプションで指輪物語キャンペーンなるものをプレイすることができ、50近い街やダンジョンを探索することができます。基本的に次のダンジョンに移るにはそのダンジョンのボスを倒す必要があり、ルートのとり方によって行ける場所が変化します。ふつーに潜ってもツマランのでこのモードで遊ぶのがおすすめ。アングバンドにも行けますが、たぶん滅びの山がラストダンジョンなんでしょうな。

さらに特徴的なのが部屋のバリエーションで、ただのお飾りの部屋から特定のタイプのモンスターが詰まっている部屋、うれしい武器庫や図書室もあれば、ガスや蒸気が噴出している危険な部屋もあります。

地形。
UnAngbandでまず目につくのは地形の多さです。飾り同然の地形も多いのですが、前述したとおり、蒸気などの危険な地形が存在します。敵を攻撃すると床は血まみれになり、炎や酸、毒の魔法を使うと煙やガスが巻き上がります。ウォーターボールを食らうとマジで溺れ死にます。

アイテム。
それなりにいろいろあります。ドラゴン・スケイルメイルのバリエーションが増えました。アーティファクトも得体のしれん名前のものが増えました。またアーティファクトではない銘のついたアイテムが存在します。いわゆるランダムアーティファクト的なもの。装備の簡易鑑定も改良され、上質、高品質(修正値+5以上)、最高品質(+10以上)、高級品、最高級品(上位エゴ)と詳しく別けられました。その代わり鑑定、とりわけ*鑑定*は高価になり、修正値だけ分かる魔力測定の巻物、アイテムのボーナスが分かる伝承知識の巻物をうまく使って識別することになります。使用していて判明した能力もアイテムの詳細に記載されます。

戦闘システム。
ヘルプの受け売り。ACは打撃の回避率を上げるのではなくダメージを軽減するようになりました。そういうことで敵のHPもそれなりに修正。らしい。弓も打撃と同じアルゴリズムになったけどACに影響されないです。らしい。

キャラクター作成について。
オートローラーはAngbandと同じ25ずつ回り、変愚蛮怒やToMEのスピードに慣れた身からするとヒジョーに遅いです。ポイント配分のほうがいいと思います。

ルーン石について。
ルーン石は緑の?です。ルーン石は^G(オリジナルキーではY)で装備品に取り付けることができ、ルーンの種類によって異なる能力を付与することができます。ルーンは同種のものならばいくつでも取り付けられ、数によっては新たに能力が付与される場合があります(たとえば酸のルーンは1つだけなら防酸、2つ付ければ酸耐性)。異なる種類のルーンを付ける場合は上書きという形になります。

またUnに特徴的なのが疲労で、敵と長い間戦闘を続けていたり、重荷を背負ったりしていると疲労がたまり、最悪気絶してしまいます。それなりに気をつければあまり問題にはならないです。

我が家は2ページだけです。


こんなかんじで、首をポンポン刎ねるのを楽しむ地味なゲームかと思いきや、敵を渦潮に巻き込んで自分も溺れるなど大味なプレイも可、なゲームです。

ガス室